求めよ、さらば与えられん
ジーン王子の眉間のシワがどんどん深くなっていく。ついそのシワを人差し指でグイッと押してしまった。ギロっと睨まれ慌てて引っ込めた。
「変な事はされていないか」
「変な事? されてないよ。 っていうか変な事って何!?」
「……ないならいい」
さっきから何なの!?意味分かんない。
何故か室内はシーンと静まり返った。気まずい……。
「あ、えと……グレース王女って綺麗な人だね……」
会話に困ったからって私ってば何言ってんの!?自分で振った話題なのに、凄くつまらない気分になった。
「普通だろ」
表情を変える事なくそう言われて、どうしてなのか胸の靄(もや)が少し晴れる気がした。
あ!時間!
「私そろそろ戻らないと! 昼休み終わっちゃう!」
お昼ご飯食べる時間なかった……。
立ち上がろうとしたら腕を引っ張られ、無理やり座らされた。
「薬室長には午後は休ませると伝えている」
「え!?」
いつの間に!?
「そんな手では仕事にならないだろう? 周りの迷惑だ」
確かにそうだけど、そこまで言わなくてもいいんじゃないの?一言多いよ。
「え!? ちょっ__!?」
「少し寝る。 30分経ったら起こせ」
膝の上にジーン王子の頭が乗っかった。慌てふためく私の事なんか御構い無しに目を瞑っている。
心臓が煩い。今にも爆発しそうな速さで動いてる。
直ぐに寝息を立て始め、無防備な寝顔のジーン王子。第一王子という立場上、休む間も無く動いているんだろう。
艶やかな黒髪に触れると、見た目以上に柔らかくてサラサラしていた。あまりの触り心地の良さに、暫く手を離すことができなかった。
「変な事はされていないか」
「変な事? されてないよ。 っていうか変な事って何!?」
「……ないならいい」
さっきから何なの!?意味分かんない。
何故か室内はシーンと静まり返った。気まずい……。
「あ、えと……グレース王女って綺麗な人だね……」
会話に困ったからって私ってば何言ってんの!?自分で振った話題なのに、凄くつまらない気分になった。
「普通だろ」
表情を変える事なくそう言われて、どうしてなのか胸の靄(もや)が少し晴れる気がした。
あ!時間!
「私そろそろ戻らないと! 昼休み終わっちゃう!」
お昼ご飯食べる時間なかった……。
立ち上がろうとしたら腕を引っ張られ、無理やり座らされた。
「薬室長には午後は休ませると伝えている」
「え!?」
いつの間に!?
「そんな手では仕事にならないだろう? 周りの迷惑だ」
確かにそうだけど、そこまで言わなくてもいいんじゃないの?一言多いよ。
「え!? ちょっ__!?」
「少し寝る。 30分経ったら起こせ」
膝の上にジーン王子の頭が乗っかった。慌てふためく私の事なんか御構い無しに目を瞑っている。
心臓が煩い。今にも爆発しそうな速さで動いてる。
直ぐに寝息を立て始め、無防備な寝顔のジーン王子。第一王子という立場上、休む間も無く動いているんだろう。
艶やかな黒髪に触れると、見た目以上に柔らかくてサラサラしていた。あまりの触り心地の良さに、暫く手を離すことができなかった。