16年越しの“愛してる”

優輝SAID

俺は聞いてしまったんだよ、、

母さんと母さんの友達の話を。

母さんの友達は多分、俺らを姫学に入れてくれた理事長の嫁さんだと思う

その会話

俺にとっては全然分からなかった


-----回想-------

たまたまこの日、俺は早く帰ってきたんだ


『もえぴー!今日は確か、優輝も愛叶も帰り遅いはずだからー!』

確かに、愛叶は友達と遊びに行くって言ってたけど、俺は遅くなるとは言ってねーよ。

ってか、母さん仕事終わるの早くねーか?

『そー、で、本題入っていいわけ?』

本題??

深刻な話なのか?

あ、俺はちゃんと物陰に隠れてるからな!

…決して盗み聞きではない!ハズ

『ん、いーよ。』

『優作くん、莉愛のこと探してるみたいだよ?私、この前、同窓会行った時みんなに聞かれたから。“莉愛知らない??優作くん探してるみたいなんだけど”って言われたわよ!』
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