+小悪魔恋愛+
小悪魔恋愛
「帰りは迎えにきてくれるよね。多分日付は変わっちゃうけどさ」
メイク道具が一式入ったポーチをあさりながら、鏡の前で今日の髪型を決めかねている私。
神崎 柚。今年21。
今日は友達から誘われた飲み会に出席する予定。
まぁ、友達が男見つけるために開いた飲み会だから、先がどうなるかは読めてる話だけど。
とりあえずタダ飲みできるっていうなら、行くっきゃないでしょ。
会場決めたのは私だしね~。
「ねぇ、聞いてるの〜?」
で、隣で不貞腐れて私に背を向けている男が村井 陸。
彼氏じゃないよ?
今のところは仲良しのおトモダチ。
私が飲み会に行くのが気に入らないみたい。
原因は分かってる。
だって私がわざと言ったんだもん。
「なんかさ、恵美がそいつらに私の写真見せたらしくて。そしたらマジ狙うとか言ってたんだってさ〜。コワクナイ?」
それ聞いてから
陸ってばずっと無言なの。
可愛いすぎ~。