+小悪魔恋愛+
陸とは大学が同じで知り合った。
共通の友達がいたおかげで、なんとなく一緒に遊ぶことが多くなったんだけど。
陸は私に優しかったし、私も陸が気に入ってたから。
気が付けばこうやって、陸の部屋にお邪魔することもしょっ中になってたんだ。
「陸、この服でいいと思う?」
「別にオレの部屋まで来なくたって、直接自分の家から行けばよかったんじゃない?なんでわざわざ寄るんだよ」
「いいじゃ〜ん。家からだと乗換えあるし、ラッシュ時間に重なるから髪型崩れるもん。陸の部屋で着替えた方がラク〜」
「…オレ一応男だけど?って、わ!」
ちょっとだけ私に視線を送って、それからすぐに気まずそうな顔で下を向く仕草。
そんな陸を前に、私は大きく胸元が開いた服をわざと色っぽく着替えてみせるの。
照れて直視できない陸を見てるだけで、もう胸がきゅんきゅんなって仕方ない。
「も、もっと向こうで着替えろよ!」
「え〜?聞こえな〜い」
だって私、こういう陸が大好きなんだもん。