+小悪魔恋愛+
「あ、キミが柚ちゃんだ!写真見たよ。本物も可愛い〜」
「えっ!は!?」
部屋の隅でこっそり飲んでいた恵美と私の間に、いきなり分け入ってきたこいつ。
ついに来た。
恵美が言ってた男だ。
やたら気合い入った髪型で、首のごついアクセサリーとかやめてほし〜。
「えっと柚、紹介しとくね一応。桜木竜介。私の中学ん時の友達」
「恵美〜、一応って何だよぉ。もしかして時期に柚ちゃんの彼氏になるかもしれない男だぞ?」
「ははっ…どうも」
こわっ!
陸に言った狙われるって言葉は冗談で、本当は可愛いってしか言われてなかったんだけど
なんかこいつまじでコワイ。
「竜介、写真見せた時にも言ったけど柚は無理だよ。好きな人いるし」
苦笑いで私をガードしてくれる恵美。
でも竜介はそんなことおかまい無しで私にすり寄ってくる。
「それって彼氏じゃないんでしょ?じゃあ問題なくない?」
いや、大ありじゃない?