【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
開いたドアからとある人物が現れる。標準身長の私から水平に視線を送れば、胸の高さ。ネクタイをしめた三つ揃いだ。背の高い男性らしい。
淡いグレーのスーツにパステルグリーンのシャツ、紫のネクタイ。その鮮やかな色合いからして一般の社員とは考えにくい。
じゃあ、上層部?
重役連中が総務部に用事があるとも思えない。何か用事があれば秘書が来るはず。
一般社員にしては目立つその服装の男の顔を拝もうとゆっくりと視線を上げた。
「☆§●※▽■〇×?!」
「キミか。おはよう」
なに? なんで? どうしてここに、この男が??
彼の後ろで扉は閉まり、エレベーターは再び上昇を始めた。にっこりと微笑む男は一歩一歩、私に近づく。私は後ずさりしたけど、すぐに背面のガラスに背をぶつけた。もう下がれない。
「なに瞬きしてるんだ。目にゴミでも?」
男……雅さんは手をおもむろに上げ、指先で私の目尻に触れた。触れられて私の胸はぴくんとはねた。
そして顔を近づけて、私の目をのぞき込む。キスできそうな至近距離に私はうろたえた。彼は二重のはっきりした瞳を細めた。
って、まさかキスするつもり?
っていうか、二人きりの密室だし!
両方の目尻をぐいと下げられた。肌がひきつれる。
「まだ痛むか? ゴミはないようだけど」
「い……いえ……」
「キミ、おもしろい顔してるよ」
「当たり前じゃないですか。は、離してくださいっ!」
淡いグレーのスーツにパステルグリーンのシャツ、紫のネクタイ。その鮮やかな色合いからして一般の社員とは考えにくい。
じゃあ、上層部?
重役連中が総務部に用事があるとも思えない。何か用事があれば秘書が来るはず。
一般社員にしては目立つその服装の男の顔を拝もうとゆっくりと視線を上げた。
「☆§●※▽■〇×?!」
「キミか。おはよう」
なに? なんで? どうしてここに、この男が??
彼の後ろで扉は閉まり、エレベーターは再び上昇を始めた。にっこりと微笑む男は一歩一歩、私に近づく。私は後ずさりしたけど、すぐに背面のガラスに背をぶつけた。もう下がれない。
「なに瞬きしてるんだ。目にゴミでも?」
男……雅さんは手をおもむろに上げ、指先で私の目尻に触れた。触れられて私の胸はぴくんとはねた。
そして顔を近づけて、私の目をのぞき込む。キスできそうな至近距離に私はうろたえた。彼は二重のはっきりした瞳を細めた。
って、まさかキスするつもり?
っていうか、二人きりの密室だし!
両方の目尻をぐいと下げられた。肌がひきつれる。
「まだ痛むか? ゴミはないようだけど」
「い……いえ……」
「キミ、おもしろい顔してるよ」
「当たり前じゃないですか。は、離してくださいっ!」