【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
*―*―*
「唐澤、四つ葉物産のパーティーに参加すると伝えてくれ。紬も連れて行くからその旨も。紬のドレスも見繕ってやれ」
「はいっ、かしこまりました! ですがパーティーまで時間もないので既製品でも?」
「構わん。そう言えば最近、咲希の姿が見えないが、試験か?」
「ふ、ふぅえ??」
唐突に咲希さんのことを聞かれて慌てふためいた。ボスには話していない。咲希さんとミワちゃんが鉢合わせてしまったこと、ミワちゃんと関係してたことがばれたことを。
「いえ、試験はとうに終了しております!」
「夏休みか。では合宿か?」
「そのような話は聞いておりませんが」
そうだ。聞いていない。だってそもそも会ってないのだから。かれこれ1週間。咲希さんからなんの連絡もない。
いつもはメールなり電話なり、空いてますか?と確認してくる。で、待ち合わせの時間と場所を決めて、ふたりで出掛ける。それは図書館だったりカフェだったり、公園だったり、と健全な場所ばかりだ。
あの日だって、プラネタリウムに行く予定だったのに。
「はああ……」
メールも電話も、ない。
ブライアンホテルの社長からも、ない。
「唐澤、四つ葉物産のパーティーに参加すると伝えてくれ。紬も連れて行くからその旨も。紬のドレスも見繕ってやれ」
「はいっ、かしこまりました! ですがパーティーまで時間もないので既製品でも?」
「構わん。そう言えば最近、咲希の姿が見えないが、試験か?」
「ふ、ふぅえ??」
唐突に咲希さんのことを聞かれて慌てふためいた。ボスには話していない。咲希さんとミワちゃんが鉢合わせてしまったこと、ミワちゃんと関係してたことがばれたことを。
「いえ、試験はとうに終了しております!」
「夏休みか。では合宿か?」
「そのような話は聞いておりませんが」
そうだ。聞いていない。だってそもそも会ってないのだから。かれこれ1週間。咲希さんからなんの連絡もない。
いつもはメールなり電話なり、空いてますか?と確認してくる。で、待ち合わせの時間と場所を決めて、ふたりで出掛ける。それは図書館だったりカフェだったり、公園だったり、と健全な場所ばかりだ。
あの日だって、プラネタリウムに行く予定だったのに。
「はああ……」
メールも電話も、ない。
ブライアンホテルの社長からも、ない。