【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔

「ふうん? さてはハイテンションの原因は……咲希さん?」
「ぬ、ぬぬ」
「ドレス見に行くついでに、タワーホリックパフェ食べたいなあ? いまはなに?」
「ぶどうです……巨峰とシャインマスカットの饗宴2タワーホリックパフェでございます……」
「食べたいわよねぇ、唐澤さん?」
「は、はい……」
「紬、ついでにお話聞きたいなあ?」


藍本さんは体をくねらせる。似たもの同士と言うべきか、似てくると言うべきか。


「は、はい……予約しておきます……」
「楽しみにしてるから♪」
「人の悩みを楽しみとは下世話な……」
「私が楽しみって言ったのはタワーホリックパフェのことなんだけど?」


ぐ。
ボスも藍本さんも鋭くてタチが悪い。


「じゃあね、唐澤さん♪」


藍本さんは手をヒラヒラさせて自席へもどっていった。

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