【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
あざとカワイイあたり、年配者の受けがいい。

これ、咲希さんにも似合いそう。
あと5年くらいしたら絶対似合う。今の咲希さんだと幼くて服が浮いてしまうから。

会場となるホテルに着いて、ロータリーで藍本さんを降ろし、クルマを地下駐車場に回す。会場へ向かうエレベーターの中で、誰に紹介するか考えていた。四つ葉物産の全国展開を記念しての集まりだから、そこに関わる企業は多種多様だ。

オレが到着したときにはすでに藍本さんは他のレディたちと挨拶がてら話していた。このひと、ホントに物怖じしないんだよなあ。

立食形式で席は決まっていない。受付を済ませて空いているスペースを陣取ると、藍本さんも直にやってきた。コンコンとマイクをつつく音のあと、壇上で四つ葉物産の社長のあいさつが始まった。会場の隅ではコンパニオンたちが乾杯の準備をしている。

オレ、運転だから飲めないし。
なんて考えていると。

つんつん。

隣にいた藍本さんがオレの二の腕を肘でつついてきた。何事かと彼女の顔を見やると、目線で会場の隅を指した。


「☆§●※▽■〇×?!」

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