【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
え……?
スタッフは雅さんから黒いクレジットカードを受け取り、頭を下げている。スタッフはカードを手に店の奥へさがった。
「私が支払いますから」
「婚約指輪は男が贈るものだろう?」
「そうですけど。じゃあネックレスの代金だけでも」
「婚約者のふりをしてもらうお礼だ」
「でも」
「じゃあとりあえず払っておくから、後で返して……体で」
「ちょっ……☆§●※▽■〇×?!!」
あまりにもストレートな物言いに近くにいたスタッフはクスクスと笑い出した。
顔が……額から耳から首まで熱くなる。もう、本当にこのひとといると疲れる! 心臓が持たない!
カードで精算を終えた雅さんは再び私を車に乗せて今度こそレストランに向かった。看板もなにもない民家のような造りで、玄関にぽつりと外灯がともるだけの創作フレンチのお店だった。かなり馴染みのようで、雅さんがひとことふたこと注文しただけで次から次へとプレートに飾られた料理が運ばれてきた。
雅さんは車だから飲めないので、私にワインを勧めてくれたけど、先日の失態でアルコールを摂取する気にもなれず、ふたりでペリエを飲んだ。
彼の略歴を聞いた。都内で生まれ育ち、中学までは公立の学校に通っていたこと、高校は難関といわれる付属私立高校に進学し、エスカレーター式に四大をでた後はアメリカに留学したこと。その後2年間はカナダの不動産業で働き、父親が指揮を執る三國不動産に入社したこと。海外事業部に籍を置き、主にアジア方面の売買を扱ってきたこと。仕事以外のところでは、長身を生かしてバスケをやっていたがこの程度の身長では埋もれてしまったこと。牛乳が大好きでいまだに毎日一本飲むこと。
「一本って! あはは!」
「カルシウムは大切だ。キミも飲むといい」
なんて真面目に返してきたり。ちょっと楽しかった。
スタッフは雅さんから黒いクレジットカードを受け取り、頭を下げている。スタッフはカードを手に店の奥へさがった。
「私が支払いますから」
「婚約指輪は男が贈るものだろう?」
「そうですけど。じゃあネックレスの代金だけでも」
「婚約者のふりをしてもらうお礼だ」
「でも」
「じゃあとりあえず払っておくから、後で返して……体で」
「ちょっ……☆§●※▽■〇×?!!」
あまりにもストレートな物言いに近くにいたスタッフはクスクスと笑い出した。
顔が……額から耳から首まで熱くなる。もう、本当にこのひとといると疲れる! 心臓が持たない!
カードで精算を終えた雅さんは再び私を車に乗せて今度こそレストランに向かった。看板もなにもない民家のような造りで、玄関にぽつりと外灯がともるだけの創作フレンチのお店だった。かなり馴染みのようで、雅さんがひとことふたこと注文しただけで次から次へとプレートに飾られた料理が運ばれてきた。
雅さんは車だから飲めないので、私にワインを勧めてくれたけど、先日の失態でアルコールを摂取する気にもなれず、ふたりでペリエを飲んだ。
彼の略歴を聞いた。都内で生まれ育ち、中学までは公立の学校に通っていたこと、高校は難関といわれる付属私立高校に進学し、エスカレーター式に四大をでた後はアメリカに留学したこと。その後2年間はカナダの不動産業で働き、父親が指揮を執る三國不動産に入社したこと。海外事業部に籍を置き、主にアジア方面の売買を扱ってきたこと。仕事以外のところでは、長身を生かしてバスケをやっていたがこの程度の身長では埋もれてしまったこと。牛乳が大好きでいまだに毎日一本飲むこと。
「一本って! あはは!」
「カルシウムは大切だ。キミも飲むといい」
なんて真面目に返してきたり。ちょっと楽しかった。