【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
気になる。その縁談にわだかまりを覚える理由を。雅さんが何を考えているのかを。
「断りたいんですか? それとも本当は受けたいんですか?」
「受けたい? どうしてそうなる」
「いえ……なんとなく。お考えのようだったので」
「断るつもりだ。ん? それともハニー……」
さっきまで暗い表情をしていた雅さんは唇の端を上げてにやりと笑う。この意地悪な笑い方、何かを企んでいるに違いない!
「俺の縁談話に興味がわいたってこと?」
「そういうわけでは」
「つまり受けてほしくない、と?」
「だから、そういう……」
右にいた雅さんは太ももの上で重ねていた私の両手をひとまとめにつかんだ。体重を掛け、私の手を押さえ込みながら身を乗り出した。
私の首筋に顔を埋める。
「ひゃっ……」
私が変な声を上げたせいで運転手さんとミラー越しに目が合う。雅さんはもう片方の手でボレロとワンピースの襟口をぐいと下げ、露わになる胸の膨らみにキスをした。チクリと軽い痛みをつけて。
「み、雅さん!」
「ちゃんと断る」
「そ、そうじゃなくて」
ちゅっ。また別のところに痛みが走る。その刺激にぴくりと体が震えた。
「キスマークつけといたから。誘われたらキミも断れよ、私には男がいます、って」
「ちょ……」
「冗談。見えないところにつけたから安心して」
「断りたいんですか? それとも本当は受けたいんですか?」
「受けたい? どうしてそうなる」
「いえ……なんとなく。お考えのようだったので」
「断るつもりだ。ん? それともハニー……」
さっきまで暗い表情をしていた雅さんは唇の端を上げてにやりと笑う。この意地悪な笑い方、何かを企んでいるに違いない!
「俺の縁談話に興味がわいたってこと?」
「そういうわけでは」
「つまり受けてほしくない、と?」
「だから、そういう……」
右にいた雅さんは太ももの上で重ねていた私の両手をひとまとめにつかんだ。体重を掛け、私の手を押さえ込みながら身を乗り出した。
私の首筋に顔を埋める。
「ひゃっ……」
私が変な声を上げたせいで運転手さんとミラー越しに目が合う。雅さんはもう片方の手でボレロとワンピースの襟口をぐいと下げ、露わになる胸の膨らみにキスをした。チクリと軽い痛みをつけて。
「み、雅さん!」
「ちゃんと断る」
「そ、そうじゃなくて」
ちゅっ。また別のところに痛みが走る。その刺激にぴくりと体が震えた。
「キスマークつけといたから。誘われたらキミも断れよ、私には男がいます、って」
「ちょ……」
「冗談。見えないところにつけたから安心して」