【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
§恋の終わりは恋のはじまり?
交代でシャワーを浴びたあとはそれぞれベッドに潜った。もちろん、彼のリップサービスとして「さみしいなら添い寝しようかハニー?」なんて台詞はあったけれど。
ほのかなルームランプに照らされた薄ぼんやりした中で、隣のベッドから聞こえる寝息に温かさを覚える。泥酔して雅さんと過ごしてしまった一夜を除いて、誰かと同じ部屋で夜を過ごすのは久しぶりのことだった。最後に橘さんと一緒に夜を過ごしたのはクリスマスイブだ。それでも仕事でトラブルがあって日付が変わる前には帰ってしまったけれど。年が明けてからはお互いに忙しくて週末に食事に行く程度だった。
橘さん……。天井の模様がわずかに歪む。
「眠れないの、ハニー?」
横を向くと雅さんがこちらを見ていた。
「起きてたんですか?」
「いや。キミに呼ばれた気がしてね。思い出してた?」
「……はい」
「そっちに行こうか」
「えっ、ダメです! ちょっと……雅さん!」
雅さんはむっくりと起き上がり、私のベッドまで来るとシーツをまくり上げた。スルリとベッドに滑り込み、隣に横たわる。
「ちょっ」
「安心して。なにもしないから」
「信憑性がまったくありませんけど!」
「キミから求めるまで俺はしないよ」
雅さんは私の首の下に腕を入れた。雅さんの肩の上に私の頭をもたれさせる。自然と私は雅さんの方に体が向いた。
ほのかなルームランプに照らされた薄ぼんやりした中で、隣のベッドから聞こえる寝息に温かさを覚える。泥酔して雅さんと過ごしてしまった一夜を除いて、誰かと同じ部屋で夜を過ごすのは久しぶりのことだった。最後に橘さんと一緒に夜を過ごしたのはクリスマスイブだ。それでも仕事でトラブルがあって日付が変わる前には帰ってしまったけれど。年が明けてからはお互いに忙しくて週末に食事に行く程度だった。
橘さん……。天井の模様がわずかに歪む。
「眠れないの、ハニー?」
横を向くと雅さんがこちらを見ていた。
「起きてたんですか?」
「いや。キミに呼ばれた気がしてね。思い出してた?」
「……はい」
「そっちに行こうか」
「えっ、ダメです! ちょっと……雅さん!」
雅さんはむっくりと起き上がり、私のベッドまで来るとシーツをまくり上げた。スルリとベッドに滑り込み、隣に横たわる。
「ちょっ」
「安心して。なにもしないから」
「信憑性がまったくありませんけど!」
「キミから求めるまで俺はしないよ」
雅さんは私の首の下に腕を入れた。雅さんの肩の上に私の頭をもたれさせる。自然と私は雅さんの方に体が向いた。