【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
うっとりする武田さんを見て、私はなぜかもやっとした。私がしたキスをどうして武田さんが味わってるのか、どうしてうっとりしてるのか、なんとなく許せない。
「た、武田さんっ」
「もう、いまいいところだったのに」
「な、なにが?」
「唇にキスしたあとはきっと頬とかまぶたとかこめかみとか、いろんなところを大切そうにキスしてくれそうって想像してたんです。海外帰りだから、こう、惜しみなくっていうんでしょうか」
「ちょ……」
そんな想像をしてる武田さんにむっとする自分。どうしてむっとしなくちゃいけないの?
心臓がバクバクしている。
「だ……だめっ!」
「え?」
「雅さんとキスしちゃだめなの!」
「さっき代わってもいいっていったじゃないですか、藍本さん」
「な、なんとなくだめなの!!」
考えるより先に言葉が出ていた。しかもいつの間にか立ち上がっていて。
あたりの人が私を見ていた。
何をヒートアップしているんだろう、私。
とりあえず腰掛ける。武田さんはにやにやと笑っていた。
「な、なに笑ってるの」
「藍本さんって冷静なクール女子だと思ってたんですけど、意外です」
「なにが?」
「雅副社長のことです。どうしてそんなに熱くなっちゃったんですか?」
「た、武田さんっ」
「もう、いまいいところだったのに」
「な、なにが?」
「唇にキスしたあとはきっと頬とかまぶたとかこめかみとか、いろんなところを大切そうにキスしてくれそうって想像してたんです。海外帰りだから、こう、惜しみなくっていうんでしょうか」
「ちょ……」
そんな想像をしてる武田さんにむっとする自分。どうしてむっとしなくちゃいけないの?
心臓がバクバクしている。
「だ……だめっ!」
「え?」
「雅さんとキスしちゃだめなの!」
「さっき代わってもいいっていったじゃないですか、藍本さん」
「な、なんとなくだめなの!!」
考えるより先に言葉が出ていた。しかもいつの間にか立ち上がっていて。
あたりの人が私を見ていた。
何をヒートアップしているんだろう、私。
とりあえず腰掛ける。武田さんはにやにやと笑っていた。
「な、なに笑ってるの」
「藍本さんって冷静なクール女子だと思ってたんですけど、意外です」
「なにが?」
「雅副社長のことです。どうしてそんなに熱くなっちゃったんですか?」