【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「結婚に決まってるだろ。どこの馬の骨ともわからない女性と籍を入れる人間と業務提携をする気はない。その女が入れ知恵をして雅くんの舵取りをするとも限らんしね。体で雅くんを取ろうとする女性が身内にいるのは品位が疑われる。その点、うちの咲希は申し分ないだろう。不安要素は排除してから契約はするものだよ。そうだろう、唐澤くん」
「さっすがですねっ! 二階堂さまは先の先を読んでいらっしゃるのですねっ! 私も見習いたいものですっ! まあ、詳しいお話は中で聞かせていただきます! どうぞっ!」
唐澤さんはカードでロックを解除すると二階堂氏を副社長室へと誘った。私は一礼してそれを見送る。ドアの隙間から雅さんの姿がチラリと見えたけど、私とは目を合わせなかった。
カチャリとドアが閉まる。雅さんとの気持ちも切れてしまったかのように思えて胸が痛んだ。
心の中がザワザワとする。咲希さんは父親に泣きついたってこと?
っいうか、なに。私が体で雅さんを釣った? どこの馬の骨ともわからない?
体で釣ったのは雅さんのほうです!
どこのオヤジだか最低な発言をするのは二階堂氏、あなたです!
と心の中で叫んだ。
*―*―*
「さっすがですねっ! 二階堂さまは先の先を読んでいらっしゃるのですねっ! 私も見習いたいものですっ! まあ、詳しいお話は中で聞かせていただきます! どうぞっ!」
唐澤さんはカードでロックを解除すると二階堂氏を副社長室へと誘った。私は一礼してそれを見送る。ドアの隙間から雅さんの姿がチラリと見えたけど、私とは目を合わせなかった。
カチャリとドアが閉まる。雅さんとの気持ちも切れてしまったかのように思えて胸が痛んだ。
心の中がザワザワとする。咲希さんは父親に泣きついたってこと?
っいうか、なに。私が体で雅さんを釣った? どこの馬の骨ともわからない?
体で釣ったのは雅さんのほうです!
どこのオヤジだか最低な発言をするのは二階堂氏、あなたです!
と心の中で叫んだ。
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