【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「正式にはまだ。まだ親にも紹介してないし、身内ではないけど反対しているひともいるし」
「じゃあまだ間に合うかもしれないんだね、紬とよりをもどすこと」
「え?」
私のグラスの氷がカランと音を立ててくるりと回り落ちた。彼女と新しい命とともに新しい人生を歩むと決めたのに?
「ねえ、橘さん」
「本当に白紙撤回なんだね」
橘さんは話を逸らした。それ以上突っ込んだ話をしたくないみたいだ。
「そうみたい。そのあとの話も私たちにはなくて。ショッピングモールを入れないなら何を入れるつもりなのかさっぱり」
「そうなんだ。俺も困ったよ。最近、建築資材も高騰して手に入りにくくなっててね。先回りして契約したのに」
でも先方の部長は何も言ってなかった。契約前に先回りして手をつけて損出がでても三國不動産には関係はないから、言葉にしなかっただけかもしれないけど。
「かわいいね。新しい彼女」
「あ、ああ。ありがとう」
「式はいつなの?」
「いや……まだ。彼女の両親が反対しててね。入社1年目でデキて結婚なんて恥ずかしくて誰にも言えないって」
「じゃあまだ間に合うかもしれないんだね、紬とよりをもどすこと」
「え?」
私のグラスの氷がカランと音を立ててくるりと回り落ちた。彼女と新しい命とともに新しい人生を歩むと決めたのに?
「ねえ、橘さん」
「本当に白紙撤回なんだね」
橘さんは話を逸らした。それ以上突っ込んだ話をしたくないみたいだ。
「そうみたい。そのあとの話も私たちにはなくて。ショッピングモールを入れないなら何を入れるつもりなのかさっぱり」
「そうなんだ。俺も困ったよ。最近、建築資材も高騰して手に入りにくくなっててね。先回りして契約したのに」
でも先方の部長は何も言ってなかった。契約前に先回りして手をつけて損出がでても三國不動産には関係はないから、言葉にしなかっただけかもしれないけど。
「かわいいね。新しい彼女」
「あ、ああ。ありがとう」
「式はいつなの?」
「いや……まだ。彼女の両親が反対しててね。入社1年目でデキて結婚なんて恥ずかしくて誰にも言えないって」