チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
「家」に帰ろう
それにしてもカッコいいな、この人・・の体は。

僕は、風呂場にある全身が映る鏡に向かって、ボディービルダーのようなポーズを取ってみた。
これが実にカッコよく決まって見えるのだ。
筋肉のつき具合は本物のボディービルダーほどじゃあない。いわゆる「マッチョ」な体型ともまでもいかないが、この人は、そういうポーズがよく似合う体型をしている。

僕は、こういう男らしい体型になりたいとずっと思っていた。
それだけに、僕は本当に今も生きているのだろうかという疑問と不安が頭をかすめた。

でも僕は、確かに飛行機の墜落事故に遭った。これは絶対だ。
墜落していく最中の絶望感や恐怖心、他の乗客の騒ぎ声、そして堕ちていくあの感覚は、今でもハッキリ思い出せる。
だとしたら・・・やっぱりここは死後の世界か?それとも、これは夢なのか。

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