チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
ある「夜」の会話
「時子さん知ってた?月の売り上げ額のうち、4割くらいの額の商品が万引きされてるんだって。例えば、今月100万の売上があったとしても、そのうち40万くらいは万引きされているから、本当の売り上げ額は60万になる。ってことは、必死に働いても半分近くはタダで商品をを提供してるということになるんだよなぁ」
「でもそれは“つるみ薬局”だけの話じゃないと思うわよ。デパートでも本屋でも、物を売ってるお店なら、万引きはつきものだと思う」
「そっか・・うん、まぁそうだよな。なんかさ、その話を店長から聞いて、僕の給料以上に万引き額の方が多いんだなと、ヘンな所で感心してしまって」
僕はハハッと笑った。
時子さんを後ろから抱きしめていなければ、武骨な手で坊主頭をガシガシかいていたところだ(かゆくはないが!)。
「でもそれは“つるみ薬局”だけの話じゃないと思うわよ。デパートでも本屋でも、物を売ってるお店なら、万引きはつきものだと思う」
「そっか・・うん、まぁそうだよな。なんかさ、その話を店長から聞いて、僕の給料以上に万引き額の方が多いんだなと、ヘンな所で感心してしまって」
僕はハハッと笑った。
時子さんを後ろから抱きしめていなければ、武骨な手で坊主頭をガシガシかいていたところだ(かゆくはないが!)。