チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
「それで、私は両親と一緒に、あの人がいる飯場に乗り込んだ。ラッキーだったのは、あの人がまだそこの飯場にいたことと、飯場はそこ1つしかなかったこと。だからあの人の居所は簡単に分かったの。そして私が妊娠したことをあの人に言った。子どもは生むつもりなこと、それから責任を取ってほしい、さもないと強姦罪で訴えてやると言ったら、あの人は分かった、責任は取ると言ってくれた。だから私たちは入籍して形だけでも夫婦になったってわけ」
「そうか・・・」

二人が入籍したいきさつは、僕が最初に考えていたような筋書きだったんだ・・・さすがに強姦までは思い及ばなかったが。

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