チェンジ！ ～僕に恋して君を愛する～

「どーしたの。さっちゃんも言ってたけどさ、あんた、今日は変だね」
「え？そ、そうですか・・ね」

「さっちゃん」とはきっと、さっきの彼女のことに違いない。
彼女はベッドでの「内容」を、いつもこのおばさんに話しているのだろうか。まさかな。
今夜は「僕」が危うく腹上死しそうになったから、ついしゃべったのかもしれない。「今日のりーさんは変だった」と。

そう願おう。

「あぁっとあの・・実はですね、ちょっと気分が悪くて。今夜はタクシーで家に帰ろうかと思ったんです。それで、できましたら、ここからタクシーを呼んでほしいと思いまして。僕、スマホ持ってないんです」

仮にスマホを持っていても、タクシー会社の電話番号が分からないし。
まぁそれは、調べればすぐ分かるだろうけど・・・でもここが日本のどこか分からないから、一体どこから調べ始めればいいのか。

それより、「家までタクシーで帰る」と言ったものの、その「家」がどこにあるのか分からないんだった！