チェンジ！ ～僕に恋して君を愛する～

「あんたさ」
「はいっ!?」

そして数秒の間。沈黙。
気まずい。重たい・・・。

「あの・・僕、に何か、言いたいことが・・・」
「・・・これ以上妹を泣かせんでやってや」
「え・・・」

妹？
って、運転手さんの？
それとも「りげんさん」に妹がいるのか？

以前の僕には弟が一人いるけど・・・分からない・・・。

「はい、着いたよ」
「あ・・・はい。えっとー、お代は・・」
「１３００円。個人だったらお金はいいって言えるけど、会社の車だから。メーターごまかすことはできんし」
「そんな！僕、ちゃんと払いますから」

僕は慌ててズボンのポケットからお金を取り出すと、１５００円支払った。