チェンジ！ ～僕に恋して君を愛する～

「私、あんたに触れられるのが大嫌いだって、あんたも知ってるのに。どうして私が嫌がることを平気でするのよ」
「・・・へ？そんな・・・・・・ごめん」

「僕」が触れた二の腕部分を、奥さんはしきりにさすっている。
それは肉体的に痛いからではなく、「僕」に触れられたことに対する嫌悪感の表れに過ぎなかったと分かって、僕はショックを受けてしまった。

「りげんさん」は奥さんに相当嫌われてたんだな・・・。
まぁ無理もない。
この二人は、結婚して年々経ったか知らないが、すでに仮面夫婦だったってことか。
それならもう、僕が何を言っても、奥さんは聞き入れてくれないだろう。
きっと、今すぐにでも離婚したいと思ってるはずだから。
悔しいけど、外見が「りげんさん」である以上、僕はもう、あきらめるしかないのか・・・？