チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
『そのとおり。そのときも、あなたは“生きたい”と強く強く想っていました。本来、例外はないのですが――物質世界の摂理に色々と反しますし――もう一人の“りげん”の想いと、丁度良く共鳴したのです。もう一人の“りげん”は、あなたという魂に、自分の肉体を提供することを承諾しました』
『え。ということは、“りげんさん”はまさか・・』
『肉体はあなたが物質世界で使い、魂はあの世に行きました。あなたの肉体は、もうなくなっていますから、もう一人の“りげん”が、あなたの肉体を使うことはできません』
『だったら僕が“りげんさん”を殺したことになるじゃないですか!』
『いいんだよ』

この聞き覚えのある低い「声」は・・・。
いつの間にか、もう一人というか、もう一つの光の玉が、そこに来ていた。
光の玉は「りげんさん」の姿をしている。だけど透けて見えて、当然のように光っている。

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