チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
昨日見た「夢」のことは、全部覚えている。
水晶みたいなきらめきや、境目で仕事をしている光の玉や、「りげんさん」との会話の内容も、全て。

医者という仕事柄、僕は生と死の間近に携わって生きていた。
でも僕は、神様の存在をハッキリと信じていない。第一無宗教だし。
心霊現象に遭遇したこともなければ、オカルトめいた話にも興味はない。
しかし、僕に起こったこの出来事は、「信じる・信じない」に関わらず、神様が「りげんさん」を通して起こした奇跡としか言いようがないじゃないか。

だから、こんな恩恵にあやかれたのも、全て「りげんさん」のおかげと言える。
「りげんさん」のおかげで(あぁあと、あの境目で仕事をしている光の玉のおかげもあるだろう)、僕はまた、この世に戻ることができた。
肉体(外見)は、ものすごく変わってしまったけど、僕は再び生きることができるんだ。
「岡崎理元」として。
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