チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
僕は一気に14歳も年取ってしまったのか!
30から44歳って・・・一番男盛りな年代を通り越してしまった気がする。だが!

僕は頭を左右にブンブン振って、自説を否定した。

44歳はまだ男盛りな年齢だ!
カワイイ奥さんのためにも、このまま枯れてしまうわけにはいかないだろ、自分!

あ、そうだ。
謄本を発行してもらったのは、「りげんさん」の家族のことも知るためだ。
落ち込んだ自分を鼓舞することはひとまず置いといて、僕は続きを見ることにした。

配偶者の名前として、「山野時子」と書いてあった。
時子。これが奥さんの名前か。奥さんによく似合ってる、ステキな名前だ。

時子さん・・・「ときこさん」と、ついに呟いてみると、どっと照れが襲った。
でも、やっと奥さんの名前を知ることができて、僕はホッとした。

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