チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
僕、というか「りげんさん」は、現在無職だ。
運転免許証を探しまくって家中ガサ入れしていたとき、失業保険の手続きに関する書類を見つけたから知っている。
だから「りげんさん」は、時子さんから金をもらって暮らしていたんだ。
現在、この「岡崎家」の稼ぎ頭は、奥さんである時子さんただ一人。
そんなの良くない!
だって「りげんさん」は、まだまだ働けるはずだ。
肉体的にガタは来ている。それは認める。だが、働けないほど弱ってたり、大怪我をしているわけじゃあない。
医者である僕の目で見ても、それは判断できる。

・・・医者か。
もし僕自身のままだったら、どこかの病院にでも医者として勤務できるんだけどなあ・・・。
僕は、公的には死んでしまっているから、「僕・岡崎理元」の医師免許はもう使えないしなあ。

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