チェンジ！　～僕に恋して君を愛する～
てか僕自身の持ち物――墜落したときの――はどうなったんだろ。
恐らく飛行機は、メッチャクチャ‥とまではいかないかもしれないが、とにかく破壊されただろう。
僕の持ち物、つまり遺品は、一つでも残っていたのだろうか。
・・・よし。これも僕が知っておきたいことの一つになった。
今すぐじゃなくてもいい。時期を見て、東京の実家へ行こう。
差し当たって今の僕がすること・・いや、現状でできることをしようじゃないか。

僕は、今朝使った茶碗や箸を洗った。
恐らくこれは、自慢にならないが、僕は家事というものをしたことがない。
だって実家住まいだったし。
その実家には、通いのお手伝いさんが来てたし。
だから少なくとも実家では、自分で使った食器類を、自分で洗ったことなんてないし、洗濯や料理もしたことがない。
まぁ洗濯は機械任せだし、洗剤が置いてある場所も分かるから、どのボタンを押せばいいのか把握できればチョロイもんだが、干したり畳んだりといった作業に少々・・いや、かなり手間取った。

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