チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
「そうですか・・・。だから僕は、“りげんさん”に直接手を下したわけじゃあないんです。もちろん、さっきも言ったように、“りげんさん”が了承してくれたおかげで、僕はあの人の肉体に自分の魂を宿して、再び生きることが出来てるんですけど・・間接的にというか、安楽死を認めるようなことを・・・」
「ちょっと。安楽死ってあなた、どんな例えをしてるのよ」
「あぁ。僕、医者だったんです。それで」
「へえ。あなた、医者だったの」
「はい。慶葉大医学部卒でして」
「あぁ・・だから“あなた”は慶葉のこと知ってるんだ」
「・・はい。ホントにあそこの医大は私立の中でもトップクラスだから。環境も整ってるし、教授も。特に桜庭先生は良い人だよ。だから環・・くんはいい医大に入ったと思う。時子さんも心配しないで」
照れ隠しに坊主頭をかく僕を見て、時子さんはクスッと笑った。
また、僕の胸辺りに温かいじぃんとした感情が沸き起こる。
「ちょっと。安楽死ってあなた、どんな例えをしてるのよ」
「あぁ。僕、医者だったんです。それで」
「へえ。あなた、医者だったの」
「はい。慶葉大医学部卒でして」
「あぁ・・だから“あなた”は慶葉のこと知ってるんだ」
「・・はい。ホントにあそこの医大は私立の中でもトップクラスだから。環境も整ってるし、教授も。特に桜庭先生は良い人だよ。だから環・・くんはいい医大に入ったと思う。時子さんも心配しないで」
照れ隠しに坊主頭をかく僕を見て、時子さんはクスッと笑った。
また、僕の胸辺りに温かいじぃんとした感情が沸き起こる。