チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
「今すぐ離婚しなくていいわよ。半年待つって言ったんだから、それくらい延びても別に構わない。もちろん、あなたが何か変なことやったら、即別れるわよ!」
「は・・はいっ!それはもう、時子さんの好きにしてください!」
「なにそれ」と言いながら、時子さんはクスクス笑ってる。
「それに、あなたのことは・・・怖くない。好きか嫌いかって聞かれると、正直分からないんだけど・・でも、私のことは傷つけたりしないって思うんだ。一緒に暮らしても害はないっていうか。何となくだけどね」
「そっか。あの、さ。“りげんさん”は時子さんを傷つけたのか?暴力をふるったりしてたとか・・」
「一時期ね。昔の話よ。あの人も可哀想な人だったから・・・なんか、ヘンだよね。結局、あの人は死んだっていうのに、私はそんなに悲しんでないんだから。でもね、あの人に対して何か想ったのは久しぶりなの。だから、涙も流さない私を見て、冷酷な女房だって思われても仕方ないわ」
「な・・何言ってんだよ!」
僕は、小さな食卓を廻って、向かいに座っている時子さんをそっと抱きしめた。
「は・・はいっ!それはもう、時子さんの好きにしてください!」
「なにそれ」と言いながら、時子さんはクスクス笑ってる。
「それに、あなたのことは・・・怖くない。好きか嫌いかって聞かれると、正直分からないんだけど・・でも、私のことは傷つけたりしないって思うんだ。一緒に暮らしても害はないっていうか。何となくだけどね」
「そっか。あの、さ。“りげんさん”は時子さんを傷つけたのか?暴力をふるったりしてたとか・・」
「一時期ね。昔の話よ。あの人も可哀想な人だったから・・・なんか、ヘンだよね。結局、あの人は死んだっていうのに、私はそんなに悲しんでないんだから。でもね、あの人に対して何か想ったのは久しぶりなの。だから、涙も流さない私を見て、冷酷な女房だって思われても仕方ないわ」
「な・・何言ってんだよ!」
僕は、小さな食卓を廻って、向かいに座っている時子さんをそっと抱きしめた。