チェンジ！ ～僕に恋して君を愛する～

「別にあなたが無理しなくてもいいのよ」
「ハハッ・・・あ・・」
「あなたは知ってるわよね？私、あの人に触れられるのが大嫌いだったって」
「あ・・・うん」
「だから寝室も別にしてたし、結果、“営み”もなかったわ。当然のことよね。でもあの人だって一応健全な性欲を持つ男だったから、女を抱きたいという欲求はあった。でも私はその欲求に応じたくなかった。だから私はあの人にお金をあげていたの。そのお金で女でもお酒でも買ってっていう意味を込めて。それくらいしか私には・・ううん、そうしてもいいから、私には指一本触れないでって条件をつけて」
「な・・・」

ということは、「りげんさん」は奥さん公認で、浮気してたのか！
そして時子さんが一生懸命働いて稼いだ金を、そんなことに使ってたのか。
そして時子さんは、ある意味そのために、一生懸命働いていたんだ・・・。
なんて“特殊な”夫婦関係だったんだ!?