チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
せっかく元はイイモノ――中心の一物も含めて――持ってるんだ、それを手放すのはもったいないじゃないか。
何より、僕は諦めたくない!
だって・・・大柄で逞しい「りげんさん」の体型(の後に「名残」という言葉をつけても・・今はいいだろう)は、僕がずっと憧れていた理想の体躯。
いくらなりたいと思ってもなれなかった、どんなにがんばっても、その理想まで近づくことすらできなかった体躯だから。

以前の僕のままだったら、「またないものねだりをしてる」と自分をいさめて自己嫌悪に陥って終わりだ。
でも、僕は変わった。
僕の外見は、変わったんだ。

「りげんさん」が文字通り、身を挺して僕に与えてくれた体なんだから、これから僕はこの体を大事にしながら生きていかなきゃ・・「りげんさん」にも申し訳ない。
それに、夢で「りげんさん」と約束もしたんだ。
僕は、「りげんさん」の体で、僕の人生を新たに歩んでいくと。

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