幼なじみが好きでしょうがない
『芽生、早く行こ。』
大雅。
『芽生、雷怖いんだろ?ふっ。俺がいてやるよ。』
いつも、私のそばにいてくれた。
私が、雷怖いの知ってるから。
ありがとう。
いつも一緒にいた。
なのに…………。
『なんなの?あんた。ずっとさ、大雅にへばりついちゃって。もう、ムカつくんだけど?消えてくんない?』
嫌だ。
私は、私は……!
大雅が好きだもん。
---- バチッ。
思い切り殴られたし、水もかけられた。
それでも、私は。
負けたくなかったっ。
りりがいてくれた。
でも……。
ある事件があって。
『はぁ、はぁはぁああ……ぁっ。はぁっ。…………っ。……はぁぁぁ。』
『芽生!!しっかりしなさい!大丈夫だから!』
りり………………。
私、もう。無理かも。
家から全く出ない日々が続いた。
いわゆる、不登校。
でもある日。
すこしだけ、外に散歩に出ると
大雅に出会った。
『……っ。大雅っ。大雅っ!』
そう言って、大雅の胸に飛び込んだ。
その事件から、私は大雅に会ってなかったから。
でも、大雅は…………。
私の体を大雅の体から引き剥がした。
『俺、もうお前と関わんねえから……。』
そう言った。
え?
そんなの、無理だよ。
『もう、一緒にいない方がいいんだよ。』
嫌だ。
いやだよ。
『そんなのっ、嫌っ!』
『もう、疲れたんだよ。』
そんなの嘘だよ。
ねえっ。
なんで、?
なんで大雅、そんな怖い顔してるの?
『嘘だよっ……。』
『はぁ。お前、もうめんどくせえわ。』
えっ。
なにそれ。
聞きたくない。
嘘だもん。
『だりぃ。うぜぇ。消えろ。』
大雅なの?
誰なの?
嫌っ。
お願いっ。