幼なじみが好きでしょうがない
---- ガバッ。
私は、思いきり、目を覚まし、起き上がった。
ここは……。
「芽生?大丈夫?」
りり……?
えっ、私たしか……。
「入学式で倒れたんだよ!」
えっ、あっ。
そうだった。
それにしても私。
「芽生、すごい汗だよ?」
ほんとだ。
やばい。
どうしよう。
すると、
「タオル持ってくるわね。」
保健室の先生がそう言って、取りに行ってくれた。
「もしかして、またあの夢みたの?」
りりの言葉に、コクリと頷いた。
「大丈夫?ほんとに。」
大丈夫なのかな…………。
私……。
すると、りりがぎゅっと抱きしめてくれた。
安心する。
「大丈夫だよ。私がそばにいるから。」
りり…………。
ありがとう。
「でもさ……」
と、私の体を離して続けた。
「ここに誰が連れてきてくれたか、覚えてる?」
えっ、誰が……。
私は、首を横に振った。
「大雅くんだよ。」
えっ。
嘘だ…………。