幼なじみが好きでしょうがない
「「きゃーーーー!」」
後から聞こえる、絶叫。
私は、怖すぎて、声も出なかった。
アトラクションが終わって、
「あー、面白かったな!」
「そ、そうだね。」
ホントの事言えない。
「次、向こうのやつ行くか!」
と、もう1本…
「あー、あれも乗りたくね?」
さらに、もう1本…
私は、優柔不断だから、どれに乗るか決めてくれるのすっごい嬉しいんだけど…
絶叫だらけなのっ!
私は、吐きそうになるのを抑えながら
頑張ったんだ。
柊真は、帰りも家まで送ってくれた。
家の前でに着いて、
「今日、ほんとに楽しかった」
「うん、本当にありがとう」
すると、向こうの道から、大雅が帰ってきた。
私たちを一瞬見て、そのまま家に入ろうとした。
でも……
だめだ……倒れちゃう。
早く、うちに入ろう。
「柊真……きょ…」
言いかけて、私は、倒れた。
いや、倒れなかった。
大雅が支えてくれた。