幼なじみが好きでしょうがない



早退した後。

1人で帰り道を帰っている。



「なんで?なんで……。なんでマリアこの高校にいるの……。」


独り言を呟きながら。

とぼとぼ帰っていた。



すると、急に……。

あっ。まただ。


あの光景がフラッシュバックしてくる。








『ほら、早く脱げよ。撮ってやるから。』


なんで?

嫌だよ。そんなことする訳ない。


すると、腰あたりにいきなり電気が走った。

あっ。


私はその瞬間、





気を失った。




起きた時は……。









「ああっ。まただ。」


なんで、こんなに……。
思い出しちゃうんだろう……。



すると、また目の前が真っ白になった。


あっ。

倒れちゃう。



その瞬間。


誰かに抱き抱えられた。




「おぃっ。何やってんだよ。」


この匂い。

この声。

この腕。



間違いない。




「大雅っ……。大雅ぁ。大雅っっ。」




私はその場で、ペタ~と座り込んでしまった。


大雅も支えるために膝をついてくれた。



涙が止まらない。

私は、大雅の胸の中でたくさん泣いた。




大雅は何も言わず、背中をさすってくれた。


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