幼なじみが好きでしょうがない
大雅が手伝ってくれたせいか、すごく、早く出来てしまった。
ありがたいけど、なんか、言いたくない。
泣きながら、玉ねぎを切る姿。
終始、笑えました。
「マジで黙れ。」「ガチで殺すぞ。」
とか、包丁向けてきたりして…あぁ、面白かったっ。
柊真のことなんて、忘れてた。
大雅のおかげだあ。
「おててのしわとしわを合わせ…「いただきます」
私の言葉を遮って、オムライスを食べ始めた。
「ちょっとぉ!」
「うわあ、うめぇ。さすが、俺。」
「はぁ?あんた、玉ねぎ切っただけでしょ?」
「はぁ?俺、ケチャップ書いてやったし!」
そう、私のオムライスには、" 馬鹿。" そう書かれていた。
「もうっ、これなんなの!」
「そのとーりだろ?」
「むむ~腹立つぅぅぅぅ!」
なんて言い合いながらも、一緒に楽しくご飯を食べた。
大雅とこんなに話せたの、いつぶりだろう。
話さなくなったのは、去年のこの頃。
あの事件から、私たちの距離は、前よりも随分遠くなった。
でも、大雅の、お父さんの仕事の都合で、お父さんがアメリカに転勤になってから、大雅が私の家に住むようになってからは、ぼちぼち……話してたけど、私はやっぱり、避けられてて………………
でもね、最近は、話してくれるようになった。
家では。
学校では、全く。
話しかけようとすると、「うぜえ。来んな。」そう言われるの。
なんでなの?