幼なじみが好きでしょうがない
【大雅Side】
急に、芽生と莉々華が、体育館に来て
爽太が大声で莉々華の名前を呼んだから
体育館はザワザワしてる。
「うわぁ、爽太先輩の彼女、可愛すぎぃ。」
「あれは、負けてまうわ。」
「お似合いすぎ。」
なんて、色々言われてる。
まあ、爽太もイケメンだからな。
なんか、腹立つけど。
内面、腹黒いとこあるし。
まあ、莉々華に関しては、ほんとにあいつは、女々しい。
ベタ惚れだもんな。
ほんっとキモい。
俺が言えることじゃねえけど。
すると、莉々華は泣きそうになりながら逃げた。
そして、芽生と爽太がなにか話してる。
「うわぁ、あの女の子も可愛いよな~」
「高木芽生だっけ?」
「一年の間ではめちゃめちゃ有名。」
は?
何言ってんだよ。
可愛いのなんか俺が誰よりも知ってるし。
お前らごときが話していいことじゃねえんだよ。
すると、いつの間にか爽太が隣に来ていた。
「大雅……」
「なんだよ。」
「慰めてくれよ……。」
何がだよ。
「結局、お前のせいだろ。」
「そうだけど……。」
お前が、女なんかと一緒にいなかったらいいんだろ。
でも、こいつに、そんな気は一切ない。
ほんとに、付きまとわれてて迷惑してたらしい。
こいつモテるしな。
「で、なんで怒ってんだよ。」
「別に。」
「あっ、芽生ちゃんが可愛い可愛い言われてたからだろっ!?」
聞いてたのかよ。
「そうじゃねえし。」
「お前も可愛いな~」
うぜえ。
ほんとに。