幼なじみが好きでしょうがない
【大雅Side】
なんなんだよ。こいつ。
なんで。
あんなに突き放しても、ついてきて、離れなくて。
お前を守るために俺は……。
「るせーな、ゴチャゴチャ言ってんじゃねえよ」
そう言って、俺は芽生の腕を引っ張って、芽生の上に覆いかぶさった。
こうでもしねえと、お前……。
俺のこと嫌いになれよ。
嫌いになってくれよ。
「ひゃっ!」
芽生は驚いて目を丸く開いてる。
俺といると、お前は不幸になるんだよ。
一緒にいない方が絶対いい。
頼むから。
俺は、芽生にキスをした。
「んっ……。」
唇を離すと、まだ、目を見開いている。
なんなんだよ。
いいのかよ。
俺は、芽生の首筋にチュッとキスをした。
すると、芽生が、俺の体を自分の体から引き剥がした。
「なに…?なにがしたいのっ……。」
涙を流しながらそう言った。
泣かせたかった訳じゃねえ。
でも……。
------ バチンッ。
頬を手で思い切り叩かれた。
「最低っ……。」
涙ぐんだまま、俺の体をよけて部屋を出た。