幼なじみが好きでしょうがない
「おい、いいのかよ。大丈夫か。」
と、爽太が小声で聞いてきた。
大丈夫じゃねえよ。
でも………………。
「ここで殴ったら、芽生は泣く。」
だから、そんなことは絶対しねえ。
「ほんと大好きだな。お前。」
うるせえよ。
今に知ったことじゃねえだろ。
それより。
「この間もさ、女といるとこ見られてしまって。」
「バカだな。お前。」
「でもさ~塾の帰りに寄った、とか言ったら、そうなんだ。って信じてさ。まじ笑いこらえるの大変だったわ。」
ふざけんなよ。
マジで。
「でも、そろそろだるいんだわ。」
「まあ。そうだろうな。」
「お前は、話しかけた時から、下心丸出しだったけどな。」
「ははは。まあな~ww」
「まじきもw」
ふざけんなよ。
何がおかしいんだよ。
腹立つ。
おれは、走って家へ帰った。