幼なじみが好きでしょうがない




「おい、いいのかよ。大丈夫か。」
と、爽太が小声で聞いてきた。

大丈夫じゃねえよ。

でも………………。


「ここで殴ったら、芽生は泣く。」

だから、そんなことは絶対しねえ。

「ほんと大好きだな。お前。」


うるせえよ。
今に知ったことじゃねえだろ。


それより。


「この間もさ、女といるとこ見られてしまって。」

「バカだな。お前。」

「でもさ~塾の帰りに寄った、とか言ったら、そうなんだ。って信じてさ。まじ笑いこらえるの大変だったわ。」


ふざけんなよ。
マジで。


「でも、そろそろだるいんだわ。」

「まあ。そうだろうな。」

「お前は、話しかけた時から、下心丸出しだったけどな。」

「ははは。まあな~ww」

「まじきもw」



ふざけんなよ。
何がおかしいんだよ。

腹立つ。


おれは、走って家へ帰った。


< 152 / 200 >

この作品をシェア

pagetop