幼なじみが好きでしょうがない
俺は、家に帰って、芽生の姿を探した。
リビングにいなかったので
二階に上がると、芽生の部屋にいた。
「えっ、ちょ、何!?」
「お前、あいつとすぐに別れろ。」
「え、どうしてっ?」
あいつがお前を騙してるからだよ……
なんて言えねえよ。
「それは………………あいつ、他の女と会ってたんだろ?」
「それはっ……塾の子で…」
「嘘に決まってんだろ!早く別れろよ!!!」
つい、声を荒らげてしまった。
すると、芽生は、下を向いてしまった。
やべえ……
「……んなの。」
???????
「なんなの……」
芽生が顔を上げた。
芽生は、その目に涙を浮かべていた。
やべえ。
泣かせちまった。
「人が…………前に進もうとしてるのにっ…!?」
前に……進む………………?
何言ってんだ?
「ほんとなんなの!?」
「意味わかんない!!!」
芽生は、大声でそう言った。
「自分は、マリアと付き合ってるくせに!」
は?付き合ってねえし。
「なんで、私にこんな事言うの!?」
「もうほっといてよ!!!」
芽生は声を荒らげてそう言った。
「あぁ、そうかよ。勝手にしろよ。」
やっちまった。
久しぶりに喧嘩してしまった。