幼なじみが好きでしょうがない
あれから、芽生とは一言も喋っていない。
もう、一週間くらいたった。
おばさんや、おじさんも、俺らの雰囲気に気づいてると思う。
でも、気をつかってくれてるのか、何も言ってこない。
だから、俺らの距離はどんどん離れていく。
これじゃ、一年前と同じじゃねえか。
なんで、俺は、あの時、池田と付き合うことを決めたんだ。
そう、悔やんだ……。
でも、俺は………………
もう、芽生のそばにいるべきじゃないのかもしれない。
---- プルルルルルル。
突然携帯が鳴った。
携帯には……………………
" 父さん " の文字。
えっ、なんだよ。急に……。
ポチッと、ボタンを押して、俺は、電話に出た。
『もしもし……大雅…久しぶり』
「あぁ。」
『実はな……………』
「!?」
そうか。
これなら、芽生との関わりもなくなる。
「わかったよ。」
これでいいんだ。