幼なじみが好きでしょうがない

離れ離れ。




【芽生Side】


大雅と喧嘩してから
もう、2週間弱。

夏休みも今日で終わり。


りりとの協力で、課題はすべて終わった。

今日もりりの家に行っていた。


家に帰ると、玄関に、たくさんのカバンがあった。

そこには、私の学校のカバンも……。


これって………………。

そして、知らない、男物の靴がひとつあった。


どういうこと……!?



私は、急いで、リビングへと向かった。


ガチャっと勢いよく、ドアを開けると
そこには見覚えのある男性がいた。



「ああ、芽生。おかえり。」

「おかえり。」


と、お父さんとお母さんに声をかけられ

ダイニングテーブルのイスに向こう向きで座っていたその男性もこちらを向いた。



「あ、芽生ちゃん。久しぶりだね。」


大雅と似て、すっごい顔が整ってて
大人っぽい低い声。

背も高くて、足が長い。


大雅をちょっと大人にした感じ。


その男性は……


「おじ……さん…。」

そう、大雅のお父さん。


「お邪魔してます。」


こっちに帰ってきてたの…………。


「……お母さん。…どういうこと……?」

「あれ、大雅くんから聞いてない?」

「え……」


「お父さんがこっちに帰ってくることになって…………」


まさか…………



「大雅くんも、元のおうちに戻ることになったの。」


そのまさかだった。


「うそ……そんなの聞いてない…………っ!」



私は、急いで、二階の大雅の部屋に行った。

バタンッとドアを開けると
まだ、カバンに服を詰めている、大雅がいた。


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