幼なじみが好きでしょうがない
「ねえ、どういうこと!?」
「……」
大雅は何も言わない。
それすら、こっちをチラリとも見てくれない。
「ねえ、答えてよ!!!!」
「関係ねえだろ。」
関係……ない?
「関係ないわけないでしょ!!!」
「うるせえなぁ!!!!」
と、大雅は私を見て、私の目をしっかり見てそう言った。
「騙されてるとも知らずに?ブレスレットなんか付けやがって。」
「……」
「お前、ほんっとバカだな。」
「もう、俺に近づくな。」
私は、大雅にそう言われて
涙があふれるのが止められなくて
急いで自分の部屋へと戻った。
「ふっ……うぅ…………っ。」
声を漏らさないよう、必死に泣いた。
その後、大雅が、階段を降りる音がした。
「芽生~大雅くん帰るわよーー?」
「……っ。いい!!!」
お母さんの言葉にそう答えて、ご飯も食べずに、泣き疲れてしまったのか、そのまま寝てしまった。