幼なじみが好きでしょうがない
【芽生Side】
どうして……なんで。
なんで、大雅はあんな事を……。
「どうして……っ。」
涙が止まらなかった。
次の日。
学校に行くと、りりと出会った。
りりは、私を見るなり、心配そうな顔をして、駆け寄ってきた。
「芽生っ、昨日帰り大丈夫だった?」
心配しすぎだよ……。
りり……。
「大丈夫だよ。」
そう言うと、りりは嬉しそうに笑った。
「よかった~」
ほんとに大好きな親友だ。
教室につくと、みんなが私のことを見てた。
えっ、な、なに。
「めっっっちゃ可愛いじゃん、」
「なんなの、あの子」
「昨日、倒れた子だよね?」
「やば~」
なにか、教室の中がザワザワしていた。
席につくと、後ろの人にトントンと肩を叩かれたので後ろを向くと、人懐っこそうな男の子だった。
「あのさ、高木…さんだよね?」
えっ。
私の名前…。
「俺は、土屋日向( つちや ひなた )。」
土屋……日向……くん。
「日向って呼んで?」
えっ、
「日向くん……?」
こうでいいの?
「うん。」
嬉しそうに笑って言った。