幼なじみが好きでしょうがない



【芽生Side】


どうして……なんで。
なんで、大雅はあんな事を……。

「どうして……っ。」

涙が止まらなかった。






次の日。

学校に行くと、りりと出会った。

りりは、私を見るなり、心配そうな顔をして、駆け寄ってきた。

「芽生っ、昨日帰り大丈夫だった?」

心配しすぎだよ……。
りり……。

「大丈夫だよ。」

そう言うと、りりは嬉しそうに笑った。

「よかった~」

ほんとに大好きな親友だ。



教室につくと、みんなが私のことを見てた。

えっ、な、なに。



「めっっっちゃ可愛いじゃん、」
「なんなの、あの子」
「昨日、倒れた子だよね?」
「やば~」

なにか、教室の中がザワザワしていた。

席につくと、後ろの人にトントンと肩を叩かれたので後ろを向くと、人懐っこそうな男の子だった。

「あのさ、高木…さんだよね?」

えっ。
私の名前…。

「俺は、土屋日向( つちや ひなた )。」

土屋……日向……くん。


「日向って呼んで?」

えっ、

「日向くん……?」

こうでいいの?

「うん。」

嬉しそうに笑って言った。

< 16 / 200 >

この作品をシェア

pagetop