幼なじみが好きでしょうがない

「あの……さ」

「ん……」


がんばれ、私。

「私ね…やっぱり……大雅の事がっ…………好きなの……………」

私は、怖くなって俯いた。


「そっか、分かった……」

あっ……納得してくれたっ……?


「でも…………」

ん…?と、顔を上げると、押されて、ベッドにぼふっと倒れた。


え………………?
倒れる瞬間にぎゅっとつぶった目を開いた。


柊真が、私の上にいて私の体にまたがっていた。


「え……ね、柊真…?」

「いいじゃん、別に。」


へ…………?

と、そのまま柊真の顔が近づいてきて、私にキスをした。


今までしたことなかったキス。


「別れるんだったら、最後くらいヤらせろよ。」


へ…………?

な、何それっ。


再び近づいてくる体を押し返し、起き上がった。


「どういうこと…………?」

「まだわかんねえのかよ。………………お前は騙されてたの。」


騙されてたって…………誰に…?



「お前に、そのブレスレット買ってやったのも、浮気がバレそうになってダルかったから。」


なに……それ………………。


「浮気……してたの………………」

「マジで気づいてなかったわけ?」


どうして…………


「ねえ、嘘だよね?……ねぇ柊真っ…」

「ほんっとばかだな……お前…」


「そんな……そんなわけないっ…!」

「あぁ、まじうぜえ。……お前、重すぎ。…………ちょーーーっと甘い言葉言ったら、すぐにコロッと言っちゃってさ…」

そう言われた瞬間、私は、柊真の頬を思い切り叩いた。
そして、そのまま柊真の家をでた。

< 167 / 200 >

この作品をシェア

pagetop