幼なじみが好きでしょうがない



「大雅には、今は会わない方がいい。」


えっ

「どうして……?」

「荒れてるから…………謹慎明けてからの方がいいと思う…。」

「わかった。」


謹慎明けたら、必ず大雅と話す。

私と話してくれなくても、
『ありがとう。』っていう。





いつのまにか、5時限目も始まっていた。

キンコンカンコン聞こえなかった……。


涙が溢れて止まらなくて…………。

席に座って、机に伏せて寝てしまっていた。


起きると、教室には誰もいなくて、爽太くんが座っていた席に、メモが置いてあった。


『聞いてくれてありがとう。大雅のことよく考えてあげて。』


そう書かれていた。

聞いてくれてありがとうって……。

逆だよ。



知れてよかった。

爽太くん、教えてくれてありがとう……。


< 178 / 200 >

この作品をシェア

pagetop