幼なじみが好きでしょうがない
「大雅には、今は会わない方がいい。」
えっ
「どうして……?」
「荒れてるから…………謹慎明けてからの方がいいと思う…。」
「わかった。」
謹慎明けたら、必ず大雅と話す。
私と話してくれなくても、
『ありがとう。』っていう。
いつのまにか、5時限目も始まっていた。
キンコンカンコン聞こえなかった……。
涙が溢れて止まらなくて…………。
席に座って、机に伏せて寝てしまっていた。
起きると、教室には誰もいなくて、爽太くんが座っていた席に、メモが置いてあった。
『聞いてくれてありがとう。大雅のことよく考えてあげて。』
そう書かれていた。
聞いてくれてありがとうって……。
逆だよ。
知れてよかった。
爽太くん、教えてくれてありがとう……。