幼なじみが好きでしょうがない
離れ…………。
大雅が、自分の家に帰ってから
2ヶ月が経ち、もう、11月。
『ありがとう……!!』
思い切って言った言葉。
あれから大雅とはなんの進展もない。
手嶋くんも、学校には全く来ない。
「はーい、じゃあ、文化祭の、出し物の決定するぞ~」
え?
もう、文化祭なの?
早っ。
もう、11月かあ……。
そんな気しないなあ…………。
全くしない。
入学してから、7ヶ月も経ったんだよね~
早いなあ。
「ぉ-ぃ……」
もう、すっかり秋空になってる。
紅葉も綺麗になって、読書の秋だ。
ん?食欲の秋?
私は、どっちかというと、食欲の秋だね。
「おーい、高木!!!」
「へ!?」
え、ずっと呼んでた!?
私のすっとんきょうな声に、クラスメイトは大爆笑。
「ぼーっとしてた罰として、お前、文化祭実行委員になれ。」
へ!?
「む、むむむ、無理だす!」
噛んで、" です " が " だす "になってしまって、再び教室がドワッと盛り上がった。
恥ずかし…………。
「いいな!?」
「はい…………。」
「じゃあ、前に出て、仕切ってくれ。」
え!?
私が!?
あーもう、最悪だあ。
「はーい、みなさん何がやりたいですかあ……?」
「実行委員さーん、やる気出してくださいよ~」
私の言葉に反応してくれるのはいいんだけど、いじりばかり。
くっそおおおおお!!
結局、1年2組の出し物は、メイドカフェになった。
ありがちだよね~!!!!
わかるわかる~!
「実行委員さんは、メイド服来てくれますか~?」
と、一人の男子に聞かれ、
「あー、はいはい」と適当に答えると「おっしゃあ!」「俺頑張ろ。」「さーいこう!」と、なぜか男子が盛り上がってしまってる。
「りり……何でこんな……」
「あんたがメイド服着るって言ったからでしょ!」
「えっ……そんなこと言ってな…!」
あ……
あぁ…………。