幼なじみが好きでしょうがない
りりが、爽太くんと話し終わって私の所へ戻ってきた。
「よかったじゃんっ。」
えっ。あっ。
「大雅くんと帰れるじゃんっ。」
「う、うんっ。」
「嬉しく…ないの?」
そんなこと……あるわけない……。
「嬉しいに決まってるじゃんかっ。」
ふふふ。
楽しみだなあ。放課後。
「よかったわね。」
りりは、そう言って笑っていた。
そして、放課後。
「じゃあ、俺ら先帰るから」
爽太くんはそう言って、りりの手を引いた。
「じゃあね!芽生!」
二人は仲良さそうに笑いながら帰っていった。
あっ。
ドキドキしてきた……。
ど、どうしよう。
や、ヤバいっっっ。
すると、大雅はテクテク、先に歩き出した。
はっ!?
「ちょっ、ちょっとっ。」
と言って、大雅の横に行くと
「おい、隣来んな。」
えーーーーーーー。
「別にいいじゃんか~」
そう言うと、チッと舌打ちされた。
あぁぁあああ!!!!
もうっ。なによ~。