幼なじみが好きでしょうがない
入学式。
『芽生、早くこっちおいでよ』
と、誰かが私を呼んでる。
えっ、誰なの
顔が見えない。
でも声は……
私の大好きな人の声……。
『あなたは誰?』
知りたい。そこに行きたい。
「何言ってるの、お母さんよ。」
ん?オカアサン?
お母さん?
----- ハッ!
その瞬間、私はガバッと起き上がった。
えっ、夢?
夢だったの?
ガーーーーーーーーーーン。
「ほら、早く起きなさい。あ、ちゃんと起こしてきてね。」
そう言って、お母さんは降りていった。
夢じゃなかったら……。
リアルだったらなあ……。
なんでリアルにならないんだろう。
ふぁああああ。
と、あくびをしながら降りると
「おはよう、芽生」
と、お父さんに言われた。
「ふぁぁあ、おはよ~」
と、返すと
「ちょっと芽生!?起こしてきてって言ったじゃない!」
へ?
あ、ああ。
そうだった。忘れてた。