幼なじみが好きでしょうがない
なんで…………。
【芽生Side】
高校に入学して、二ヶ月ちょっと経って
もう、6月中旬だ。
「はぁ~…………」
ため息しか出ないよ……。
「気にしなくていいわよ…。彼女ではないかもしれないじゃない。」
そんなの……分かってるけど…………。
でも~……。
「大雅くんとは話したの?」
話してない……ていうか…
「話せてないのおおお!!!」
そう、最近大雅は
朝は、部活の朝練で
夜は、遅くまで帰ってこない……。
だから、入れ違いなのおおおお。
「はぁ……。」
私がなんでこんなに落ち込んでるかというと…。
最近、大雅と常に一緒にいる女の人がいる。
名前はわからない……。
でも……。すごく綺麗な人…………。
ある日の帰り。
男バスの部活が無くなったらしく
私と、爽太くんと、りりと、大雅の4人で帰ろうって話になったんだけど
帰る直前。
「今岡く~ん?ちょっと相談したいことがあるんだけど……。」
と、その美人な先輩が話しかけていて
「ごめん、先帰ってて」
と言って、二人で教室に戻っていった。