幼なじみが好きでしょうがない
「なんか、危なかったし、俺らやっぱり帰ろうぜ」
と、柊真が言った。
私も、その方がいいかと……。
今は、やばい………………。
「そうだな、じゃあ俺ら帰るわ」
そう言って、日向くんたちはかえった。
はぁ~。
危なかった…………………………。
すると、りりが帰ってきた。
「ただいま~!」
「えっ、早かったね、お、おかえり。」
「うん、そうなの。意外と早く終わっちゃって、てゆうか、あの人たちは?」
あの人たちって……日向くんたち?
「えっ、あ、も、もう帰ったよ?」
と言うと、りりが、ニヤニヤし始めた。
「何かあったんでしょ?」
はっ!?エスパーなの!?
で、でも、言えないよ……。
「べ、別になにもないよ?」
「えーーーーーーー?ほんとに~?」
もうっ。
「ほ、ほんとだよ?」
「嘘だっ。本当のことを言いなさい。」
ああ、やっぱり、りりにはなんでもお見通しだな。
と、さっきの出来事を全て話した。
告白されたことも。
抱きしめられたことも。
すると、
「えーーーー!手嶋くんってそんな人だったんだ~。」
えっ、どんなイメージだったの……。
「もっとさ、クールな感じで、冷たいのかと思ってた~」
あっ、私と同じじゃん。